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キャンパスではたらく!「千葉大生×おしごと」図鑑Vol.3 ~サイエンスプロムナード~

※記事に記載された所属、職名、学年、企業情報などは取材時のものです

千葉大学西千葉キャンパスには、大学院理学研究院・理学部が中心となり運営している博物館「サイエンスプロムナード」があります。研究の最先端にいる学生たちが感じる「ひらめき・ときめき・ドキドキ・わくわく」をアートと組み合わせて中高生に伝えたいと、2001年に誕生した施設です。

サイエンスプロムナード(西千葉キャンパス理学部2号館)

今回は、サイエンスプロムナードの運営・管理を担当している学生スタッフの小澤仁史さん(理学部2年)と岸田彩花さん(同3年)にお話を聞きました。

写真左:岸田さん、右:小澤さん

——サイエンスプロムナードは、どんな施設ですか?

小澤さん(以下、敬称略):理学部の全学科(数学・情報数理学科、物理学科、化学科、生物学科、地球科学科)に関する展示物をメインに常設している“小さな博物館”です。並べ方によって面積が変わってみえる「不思議な4つの木片」、層流から乱流への転移を観察する「乱流屏風」、「哺乳類の骨格標本」など、さまざまな展示物を紹介しています。

「乱流屏風」
「哺乳類の骨格標本」

——学生スタッフの活動内容を教えてください。

岸田さん(以下、敬称略):来場される皆さんに、各展示物のテーマや要点をわかりやすくお伝えすること。それから、施設の管理やホームページの運用、展示物の企画・設計などを担当しています。

「フーコーの振り子」を解説する岸田さん

——どんな方が来館されますか?

小澤:中高生の来館が多いです。千葉大祭では、親子連れの方もたくさん来てくれます。

——おふたりが、学生スタッフをはじめたきっかけは?

小澤:子どもの頃から科学全般に興味があり、将来は学芸員になりたいと思っています。入学式の日にサイエンスプロムナードのチラシを目にして、「すごくおもしろそう」と興味を持ち、すぐにスタッフに加わりました。

岸田:私は以前からサイエンスコミュニケーターに憧れがあり、「科学のおもしろさを伝えたい」「一般の方と科学者をつなぐ架け橋になる仕事がしたい」と思っていました。

—サイエンスプロムナードの活動では、どんなときにやりがいを感じますか?

岸田:物理に関心がある高校生に施設を案内したことがあります。その後、学外のイベントで再会し「将来は物理を学ぼうと決めました」と言われたことが、とても印象に残っています。中高生や子どもたちが目をキラキラさせて見学している様子を見ると、「科学のおもしろさを伝えられたかな」とうれしくなります。

小澤:来館者の方からのなにげない質問で、自分ではわかっていたつもりになっていたことでもきちんと理解していなかったことに気が付けるときがあり、それが自身の成長に繋がっています。

「二重振り子」を解説する小澤さん

——スタッフの仕事は、学業に生きていますか?

小澤:サイエンスプロムナードでの活動が、学びたい分野を広げるきっかけにもなっています。小さな子どもにブラックホールについて解説したとき、「なんでも吸い込むのに、なぜ天体なの?」と質問されました。私もそれを不思議に思い、それ以来、宇宙に関心を持ち、学び始めました。

岸田:他者に伝えるためにどのような言葉にするかと考えられることが、一番の学びです。自分の理解度を把握することにもつながりますし、知識を整理する中で自分の興味のある分野に気が付き、学びを深めることができました。

——千葉大学でのキャンパスライフの魅力を教えてください。

岸田:先生方と学生の距離が近く、質問しやすいところに魅力を感じます。先生方は親身になって相談に乗ってくれますし、学生同士が自主的にゼミ風の勉強会を開くなど、学ぶ意欲を高めてくれる環境があります。

小澤:キャンパス内には、リフレッシュルームやBiZCAFE、附属図書館、グループ学習室など、勉強できるスペースがたくさんあります。ひとりで黙々と机に向かうことも、友人と相談し合いながら問題を解くこともできるので、勉強に集中しやすい大学です。

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——サイエンスプロムナードに足を運んでみたいと思っている方へメッセージをお願いします。

小澤:展示内容以外にも、キャンパスライフや受験のことなど、なんでも質問してください。それから、運営メンバーには理学部の学生が多いですが、他学部からの参加も大歓迎です。空きコマを利用して活動しているので、学業との両立もしやすいです。一緒にサイエンスプロムナードを盛り上げましょう!

岸田:科学に関心を持っている方はもちろん、そうでない方にも、気軽に来館してほしいです。みなさんの興味を引き出すことができるよう、私たちが解説、ご案内します!


——サイエンスプロムナードを担当している、北畑教授にもコメントをいただきました。

北畑教授:責任者である私から学生さんに指示することはほとんどありません。すべて学生が主体的に取り組んでくれています。着任してからしばらく経ちますが、当時から学生が自ら積極的に学び、活動する風土があるところが素晴らしいと思っています。


関連URLはこちら↓
サイエンスプロムナード HP : https://sites.google.com/faculty.gs.chiba-u.jp/sci-pro?usp=sharing
サイエンスプロムナード X : https://x.com/sci_pro
千葉大学 大学院理学研究院・理学部 HP : https://www.s.chiba-u.ac.jp/

※記事に記載された所属、職名、学年、企業情報などは取材時のものです

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