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新しい大学図書館のカタチ「アカデミック・リンク・センター」をフル活用しよう!

※記事に記載された所属、職名、学年、企業情報などは取材時のものです

千葉大学の特徴的な施設として真っ先に挙げられるのが「図書館」。アカデミック・リンク・センターとも呼ばれる千葉大学の図書館は、本を読む、借りるという従来の機能だけではなく、「勉強したいことを自ら発見し、主体的に学ぶ」ことのできる学生を増やしていくことをコンセプトに、魅力的なスペースの提供、そして人によるサポートを行なっています。

今回は附属図書館職員の武内さんに施設やサービスの紹介をしてもらいました。

――今日は千葉大学イチオシの大学図書館「アカデミック・リンク・センター」について色々と教えてください!

千葉大学には西千葉・亥鼻・松戸にそれぞれ附属図書館がありますが、今日は西千葉キャンパスを中心にお話ししますね。西千葉キャンパスにある本館は建物が4つあり、L棟、I棟、N棟、K棟と名付けられています。それぞれ「Learning」「Investigation」「Networking」「Knowledge」という意味を持たせており、それに合ったスペースやサービスを提供しています。

――図書館で「ネットワーク」とはおもしろいですね。どのような場所なのでしょうか?

N棟は図書館としてはめずらしく全体が「会話可能」なスペースになっています。1階の入館ゲートの外にはプレゼンテーションスペースを設けており、セミナーやガイダンスが日々行われています。また3階には教育用端末を備えていますが、2〜4階の閲覧席でも自身のパソコンを使用できるので、勉強のレポートや発表課題の作成はもちろん、部活やサークルの打合せなどでも使われているようです。スポーツの動画を見ながらホワイトボードを使って話しているようなシーンも見かけましたし、4階にあるガラス張りのグループ学習室でも活発な議論の様子を見ます。

そして、アカデミック・リンク・センターの学習・研究支援の特徴として「人によるサポート」があります。2階には図書館員が文献探しや調べものをお手伝いする「調べもの相談」、大学院生が学習の悩みや課題・レポートなどの相談に乗る「学習支援デスク」、3階には「PCサポートデスク」があり、パソコンの操作や課題の相談に乗っています。調べたいこと、わからないことがあれば気軽に話しかけてください!

――ありがとうございます。では次にL棟、K棟について教えてください。

L棟、K棟は、昔ながらの図書館のイメージどおりの静寂空間です。ここにはさまざまな図書、学術雑誌のバックナンバーなどが置いてあります。特徴としては、貴重書など以外は、ほとんど全ての本を自分で棚に行って手に取れることです。古い本などは書庫に納めて、カウンターで申請して利用するような図書館もありますが、私たちは資料のアクセスしやすさを重視しています。

スペース的な特徴として、先ほど「静寂空間」とお伝えしましたが、厳密にはグラデーションになっているんです。N棟の会話のできる「コミュニケーションエリア」から、会話不可のK棟を通ると、一番奥のL棟の中には「静寂閲覧室」というパソコンなどは使用不可で読書・勉強に集中してもらうスペースがあります。それぞれの建物にはあえてドアを設けず、なだらかに音環境が変わっていくので、その時のニーズや気分に合わせて自由に場所を選んでいただくことができます。

色々な閲覧席という意味では、L棟の1階にあるラウンジというスペースもおすすめです。ここはカフェをイメージして、テーブルと座りやすい椅子を置いています。リラックスした雰囲気づくりを心がけています。

――その時のニーズに合わせてスペースを選べるというのはとても魅力的ですね!それではI棟についても教えていただけますか?

I棟は「Investigation=開発」をコンセプトとした建物で、教材や学習のためのコンテンツ制作を支援しています。ぜひ利用していただきたいのが2階にある「コンテンツ制作室」です。Adobeソフトなどの入っている性能高めのPCを複数台用意しており、写真加工や動画編集、ポスターのデザインなどができます。授業の課題や研究発表だけでなく、サークル活動などでポスターや映像作品を作成する学生さんもいます。

あとは「ミニスタジオ」と呼ばれる防音室があり、簡単な収録ができます。その場で動画を撮ることもできますし、自身で作成した動画に音声を吹き込むために利用する方も多いですね。ここで就活のエントリー動画を録る学生さんもいるそうです。

このコンテンツ制作室には図書館スタッフが常駐しており、動画編集の方法、ソフトの使い方などの質問にもお答えできるようにしています。

――さまざまな形で人のサポートもあるのですね。その他、特徴的な点について教えてください。

私が一番おすすめしたいのは、様々なセミナーです。中でも特徴的なのは、毎週火曜のお昼12時10分から30分間開催している「1210あかりんアワー」です。

いくつかあるテーマのなかでも「教員が研究の楽しさを語る」は、これまで280回以上実施した人気企画です。登壇いただく教員には、30分という研究について話すには短い時間ですが、すべての学部の学生向けにお話しくださいとお願いしています。広く色々な分野の先生のお話を聞く機会を得られるのは、総合大学ならではのメリットだと思っています。

ご自身の研究について語っている時、どの先生もとても楽しそうなんですよね。学生にも勉強する、研究するというのはとても楽しいことなんだと感じてもらえているのではないかなと思っています。

*1210あかりんアワー「Hunting particles in Antarctica ~南極大陸で粒子を捉える」講演の様子。

そのほか、「15-minute Session!」と呼んでいるセミナーもあります。これは15分区切りという短い時間で行う実習スタイルのセミナーですが、文献検索やExcelの使い方、PC内のファイル整理の仕方など、より実践的なテーマで実施しています。理学研究院の高橋佑磨先生が講師をされたプレゼン資料のデザインに関するセミナーは人気です。

――セミナーの種類も多彩でおもしろそうですね。ところで、オンラインでのサービスも充実していると聞きました。

このような時代なので、家や外出先など学外でも学習できることを目指して、オンラインでのサービスも拡充しています。現在は「オンライン学習支援ポータル:EYeL!」、「研究支援ポータル:EYRJ!」などを公開しています。

実は先ほど紹介したセミナーのいくつかは、オンラインのサービスで公開していた記事をセミナー化したものなんです。学生が必要な時に適切な情報が得られるようにしたい、と考えているので、オンラインでも学習・研究支援になるコンテンツの提供を積極的に行なっています。

――ありがとうございます!最後にこれから千葉大学を目指す学生、在校生の皆さんにメッセージをお願いします。

「図書館」と聞くと本を読む、借りる、勉強する場所というイメージが強いかもしれませんが、アカデミック・リンク・センター/附属図書館は、学生さんが大学でやりたいことを実現するための場所のひとつでありたいと思っています。今回ご紹介できなかった学習・研究支援もありますので、興味を持たれたらぜひ一度Webサイトをご覧ください。

そしてこれからも大学で学習する、研究するための支援を色々と用意していきますので、ぜひ積極的にご利用ください!

※記事に記載された所属、職名、学年、企業情報などは取材時のものです

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