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「大学生協」っておもしろい!「買うだけ」「食事するだけ」ではない魅力に迫る

※記事に記載された所属、職名、学年、企業情報などは取材時のものです

皆さんは「大学生協」についてどのようなイメージを持っていますか?「大学の中にある、商品を買ったり食事ができたりする場所」というくらいにしか思っていないかもしれません。でも実は「知れば知るほど」さまざまな活用方法があるのです。

「千葉大生協はこれまでの先輩たちの『ほしい』『やりたい』『あったらいいな』という経験や想いが積み重なってつくられた千葉大オリジナルの生協」と語る、千葉大学生活協同組合ライフセンター店長の櫻井翔太郎さん(写真:右)と副店長の吉村綾さん(写真:左)。お二人にお話を伺い、大学生活を豊かにする大学生協の活用方法を教えてもらいました。


大学生協は学生、教職員が「みんなで運営する」組織

――そもそも、大学生協というのはどういう組織なのでしょうか?

櫻井さん:大学生協は学内の福利厚生事業を大学から委託されている非営利の協同で運営・利用する組織です。す。組合員である学生さんや教職員が「みんなで運営するお店」というのが、通常のスーパーやコンビニと大きく異なるところ。生協では株式会社の株に当たる「出資金」を入会時にお預かりし、その資金をもとに運営をしています。

ですので、組合員の皆さんの意見を徹底的に反映していかなければいけません。

――「みんなで」というお話ですが、千葉大学に入ると自動的に会員になるということですか?

櫻井さん:いえ、学生さんの場合は15,000円の出資金をお預けの上で入会いただく形になります。ただし出資金は卒業時(脱退時)に返金されますので、実質的な負担はありません。

入会はいつでもできますが、入学と同時に入会いただくことがほとんどです。新入生が入学準備を行う3月中旬から「新入生サポートセンター」を開設し、生協への入会案内やサービスに関する説明とともに、住まい探しやパソコン・教材など学びに必要な商品購入に関する相談にも乗っています。サポートセンターでの対応は千葉大に在籍する先輩アドバイザーが行っていますので、経験談を色々と聞きながらよい大学生活のスタートを切っていただきたいです。

新入生サポートセンター開設時の様子

「知れば知るほど、関われば関わるほど」受けられるようになる大学生協のサービス

――千葉大生協では、どのようなサービスを提供していますか?

櫻井さん:食品や文具、書籍などの販売はもちろん、千葉大生協では学食の運営、教習所や公務員講座、旅行などの申込みの取り次ぎなど幅広く行っています。また「学生総合共済」と呼ばれる、健康で安心な大学生活を送るための保障制度も提供しています。

それ以外にも「キャンパスライフ丸わかりガイド」「入学準備ガイド」など 、学生さんが必要とする情報をまとめた冊子やWebサイトなどの企画・制作も行っています。

――千葉大生協の組合員になると、何かメリットはあるのでしょうか?

櫻井さん:メリットとして一番わかりやすいのは、割引された組合員価格で商品が購入できることです。文具はメーカー小売希望価格の20%オフ、書籍などは10%オフとなりますし、旅行や教習所の申し込みよりも通常より割り引かれた金額で利用することができます。皆さん、新学期になれば教科書の購入が必要ですよね?教科書の購入は1年で平均2〜3万円かかるので、そこで割引が利用できるだけでもメリットになります。

吉村さん:生協アプリから「生協電子マネー」を活用すると、支払額の1%がポイントになるため、組合員割引と合わせて使っていただくとよりお得になります。


先輩たちの「ほしい」「やりたい」が積み重なって作られた千葉大生協

――各大学にも大学生協はありますが、千葉大生協としての特徴はあるのでしょうか?

櫻井さん:大学生協はそれぞれの大学で現役の学生たちがつくる「生協学生委員(JCK)」が中心となって運営しており、千葉大学でも30〜40名の委員で構成されています。委員を中心にこれまでの学生生活をもとに「こういうことをしたい!」「あの時、こんなことをしておけばよかった」という想いを形にしていくため、千葉大生協にはその経験が脈々と受け継がれています。いわば、これまでの千葉大生の「やりたい!」「やっておけばよかった・・」といった経験の積み重ねを体現しているのが現在の千葉大生協だとも言えます。

販売している商品も、委員のアイデアや「ひとことカード」で寄せられた意見を参考にしています。例えば研究用の白衣やゴーグル、ポケットにも入るコンパクトサイズで立ったままでも書きやすい硬めの表紙が特徴の「野帳ノート」 など、普通のお店ではあまり見かけない商品も数多く陳列しています。また、「千葉大オリジナルグッズ」 や千葉大学教育附属特別支援学校の生徒たちが作った商品など、千葉大学関連グッズをたくさん置いているのも特徴的です。千葉大学はデザインを専攻する工学部や食品を扱う園芸学部などがあり、他大学にはない特徴を持った商品も数多くありますので、ぜひ店内の様々なコーナーをご覧になってみてください。

珍しい白衣の販売コーナー(試着必須!)
フィールドワークにピッタリな「野帳ノート」
千葉大学グッズも多数取り揃え
ニーズが高まる防災グッズコーナー

吉村さん:ちなみに1月は8時半から9時までおにぎりや袋パンの割引企画 を実施していましたが、これも「試験時期なので、学生にしっかり朝ごはんを食べてもらいたい」という想いを形にした企画です。このように千葉大生のニーズを常に考えながら、必要とされる商品を仕入れて売るだけでなく、付加価値を作れるような企画を考えて実施しています。

学生の「単位を売って!」というニーズに応えて誕生した「単位パン」。購入するとレシートには「単位」と表示される。

――シンプルな売上の結果だけでなく、学生のニーズを先読みして商品選びをしているのですね。ほかに何か特徴はありますか?

吉村さん:千葉大生協では単純に物を買う、食事をするといったことだけではなく、より豊かな学生生活を行ってもらうために「経験を重ねる」「つながりを作る」きっかけを創りだすことも意識しています。

例えば、4月に新入生が入ってくるタイミングで実施する「新入生歓迎会」や7 月に行う「生協祭」など、学生が中心となってさまざまなイベント を企画しています。新入生歓迎会をきっかけに「学部外の友だちができた!」などというコメントをいただくことも多く、サークルや部活以外の交流の場としても活用いただいていることを実感しています。

学生生活オリエンテーション
生協祭

そのほか、「読書経験を学生さんたちと共有したい」という書店職員の声から生まれた「読書クラブ」や、アンケートで就職活動の悩みが多いことがきっかけで生まれた、みんなで分担しながら就職活動の悩みを解決するコミュニティ「ちばなび」を運営しています。以前からこのような取り組みを行ってきましたが、コロナ禍を経てよりその想いが強くなり、つながりを作るための企画を加速させています。

――なるほど。千葉大生協はサークルや部活と同様、一つの「コミュニティ」として成り立っているのかもしれませんね。それでは最後にメッセージをお願いします。

櫻井さん:大学生活を楽しんで、より充実させてほしいということが一番ですね。ぜひお店も楽しく使ってもらいたいですし、楽しむために生協ができることがあればぜひ声を寄せてもらえればと思います。まずは一言カードを書いていただくだけでもよいので、ぜひ色々とお話を聞かせてください!

吉村さん:先ほどもお話ししましたが出資金は卒業時にお戻ししますし、割引価格などお得なサービスを受けられるので、「絶対に損はない」と思います。知れば知るほどいろいろなサービスがあります。生協HPや生協アプリ、公式LINE、XInstagramなどでも情報を更新していますので、ご覧いただきぜひ生協に立ち寄ってどんどん活用してください!

※記事に記載された所属、職名、学年、企業情報などは取材時のものです

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