コロナ禍において、オンラインプログラムを充実させることで推進してきた「全員留学」。2022年夏に渡航プログラムの一部が再開し、2022年度は夏季と春季あわせて、25のオンラインプログラムを約900名が受講、35の渡航プログラムを約700名が受講しました。
実際に留学を経験した学生の声から、あなたも「全員留学」のイメージをふくらませてみませんか?
長期(千葉大学海外派遣留学プログラム)の場合
国際教養学部 3年
行德 玲さん
留学先 ユヴァスキュラ大学(フィンランド)
留学期間 2022年1月~(半年間)
渡航までの過程も含めて自分の成長に繋がります。そして、留学先では自分の叶えたい目標や夢を実現できる可能性に満ちあふれています!ぜひ皆さんも世界に出て、たくさんの経験を積んでください。
留学するなら長期で行きたいと思っていたので、学内で募集していた2022年度春期海外派遣留学プログラムに応募して参加しました。
コロナの感染拡大状況によっては、留学が中止になる可能性もあったため、本当に行けるのかという不安は直前までありましたが、留学に行けた場合と行けなかった場合、いずれの状況になっても学業に支障がないように万全の準備を行いました。コロナ禍のリスク管理のために現地の情報を常にアップデートし続ける作業を通して、情報収集能力もかなり向上したと感じます。
派遣留学の候補生に決まってからは、留学生課の担当の方と個別に手続きや渡航準備を進めました。とても親身に丁寧に対応していただいたので、渡航前後で困ることはほとんどありませんでした。留学期間中、留学生課へ提出する月間報告書も毎月楽しく書くことができました。
ユヴァスキュラ大学では、Faculty of Sport and Health Science(スポーツ健康科学部)の授業を受講しました。学期末にはレポートやテストなどのほか英語でのプレゼンテーションが課されるものもあり、私の場合は“Footballthrough an Academic Lends(サッカーを学術的な視点から見る)”と“Sport, Globalization and Multiculturalism(スポーツにおける国際化と多文化主義)”という2つの科目で期末プレゼンテーション発表がありました。レジュメを見ないで専門的な内容を発表できるように、当日までに何度も論文を読み返して練習を繰り返しました。その甲斐もあって当日はしっかり発表をやり遂げ、無事に単位を得ることができました。
学生寮には、学食・ジム・サウナがあり、学習のためのパソコン室や印刷機なども揃っていて非常に快適でした。寮の近くからはオーロラも見ることができて感動しました。冬はマイナス20度になる日もあり、外出時は防寒対策が必須でしたが、サウナ後の外気浴は格別でした…!
また、現地の学生の多くが平日は夕方まで授業や課題に勤しみ、金曜の夜からはパーティーや遊びに繰り出すなど、メリハリをつけるのが上手いと感じました。遊ぶ時は夜通し遊び、平日は図書館に缶詰め状態になるギャップ感が私はいいなと思いました。
この留学を通して英語力を向上できたことはもちろんのこと、たくさんの貴重な経験は一生忘れられない思い出になりました。
短期(全学募集留学プログラム)の場合
理学部地球科学科 2年
大原 江梨花(おおはら えりか)さん
留学先 レジャイナ大学(カナダ)
留学期間 2022年8月~(3週間)
英語に自信のない私でも、思い切って渡航したことで現地の方と交流することができました!何をするにも小さな勇気が必要であると、この留学を通して強く思いました。
オンライン留学の選択肢もありましたが、せっかく機会があるのだから現地に行きたい!という気持ちが決め手で渡航を伴う留学を選びました。
数週間にわたる海外渡航は初めてで、最初は事前にどんな準備が必要かもわからず、さらにコロナ禍で本当に渡航できるのかという不安もありました。だからこそ、大学で行われるガイダンスにはきちんと参加し、自分でもいろいろと調べて、不安を一つずつ解消するようにしました。
留学にあたり、大学のENGINEサポートによる渡航費などの支援は本当に助かりました。そのほかの奨学金についても大学から案内してもらえたので、組み合わせることで負担をさらに抑えることができました。また、渡航直前にコロナに罹ってしまった際にも、スムーズに出入国できるように書類の手配などをしてくださったおかげで、無事に渡航することができました。
レジャイナ大学のプログラムは、英語が苦手でリスニングやスピーキングなどのコミュニケーション能力を伸ばしたいと考えていた私にぴったりの内容でした。寮生活で一人部屋が与えられ、食事は食堂に行って三食ビュッフェスタイルでいただきました。平日は5時間ほど授業を受け、それ以外の時間は授業中に出た課題に取り組んだり、外へ出かけたりと自由に過ごしました。現地の学生が企画してくれたスポーツや映画鑑賞に参加することもできますが、私は現地の雰囲気をたくさん味わいたかったので、ショッピングや観光に出かけることが多かったです。休日はフィールドトリップで、バスに乗ってあちこち連れて行ってもらい、ガイド付きの観光や見学を通じて見聞を広めることができました。
授業では主にプレゼンテーションの練習を行いました。慣れない英語を使うので本当に大変でした。けれど、帰国後に学内で行った日本語でのプレゼンテーションで、渡航前よりずっと上手く発表できたことを実感し、また、多くの方から感心してもらうことができました。英語以外の力も向上させることができ、嬉しい誤算です。
この留学を通して、英語を話す勇気を得ることができました。簡単な質問ですら英語では咄嗟に口に出せなかった私ですが、プログラムを通してリスニングやスピーキングの能力が向上し、リアクションも的確に返すことができるようになりました。簡単な英語であっても、現地の人と面と向かって交流した実感の積み重ねが自信に繋がり、英語に対する意識を変えてくれました。
千葉大学のオンライン留学プログラム
現地の学生・教職員との協働学習、バーチャルツアーによる現地視察、オンラインホストファミリーなどとの交流など、渡航プログラムの内容に近い形で実施できるように構築しています。
渡航が困難な学生も国際教育の機会を得られやすいこと、地理的・費用的な理由により渡航が難しい国・地域のプログラム実施が可能であることといった、オンライン留学ならではの良さがあることに着目し、渡航を伴う留学の推進とあわせて、引き続きオンライン留学でも充実した学びの機会を提供できるよう努めてまいります。
千葉大学の主な留学サポート体制
海外留学相談
事前予約制で本学が実施する留学に関する相談に個別で応じます。
ガイダンスの実施
安心・安全な留学を実現するための準備として、危機管理ガイダンスや渡航前オリエンテーションを行います。
ENGINEサポート
在学中の初回の留学に対して、経済的支援(渡航費として上限5万円およびプログラム受講料の一部を大学で負担)を行います。
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