千葉大生は、どんなキャンパスライフを過ごしているのでしょうか?
それぞれの目標に向かって歩みを進める3人の学生に、インタビューしてみました。
取り組む課題を自ら見つけ、
未来への解決策を考える。
西條 未来(さいじょう・みらい)さん
国際教養学部 2年
宮城県石巻高等学校 出身
世界の様々な問題について真剣に語りあえる仲間がいる
東日本大震災を経験したことからボランティアに興味を持ち、高校3年のときにマレーシアへ海外ボランティアに行きました。この経験が「世界平和のために何かをしたい」という想いにつながり、国際教養学部に進学しました。
理系文系などの学問分野にとらわれず様々な取り組みに挑戦できるのが国際教養学部の魅力です。入学して驚いたのは、自身が思い描く未来に向かって主体的に活動できる仲間がたくさんいたこと。世界の様々な問題について真剣に語り合える仲間とのグループワークは有意義で、自身の考えをまとめるのに役立っています。
多様な価値観を身につけるため複数の課外活動に挑戦
躰道部をはじめ、ソフトテニスサークル「YELL」、映画サークル「シネマウントフィルムパーティー」、国際 教養学部棟前の花壇の水やりを行う団体「LASGARDEN」などのサークルのほか、学外でも、社会勉強として銀行系のアルバイト、コロナ禍で貧困している学生に食料を提供する「もってけ市」の事務局メンバーとしても活動しています。
躰道部での活動は、筋肉の細部にまでこだわった運動や人格的な学びがあり、自身の人間力を高められると感じています。自分のモチベーションをコントロールする意識も身につきました。
コロナ禍の中ではありますが、大学生活を通して、多様な価値観を身につけたいと考え、複数の活動に取り組んでいます。オンライン授業は、多くの物事を両立したい私にとって時間の融通が利くというメリットもあり、今は全ての活動がスムーズにできるよう計画性を得ることが課題です。
多様な経験を通し
医療人としての視野が広がる
稗田 葉月(ひえだ・はつき)さん
医学部 4年
筑波大学附属高等学校 出身
医療ボランティアへの参加が医師としての成長に
医療に興味を持ったのは中学生のときです。小学生の頃からバスケットボールをやっていて、友達や憧れの選手がケガで苦しんでいる姿を見て、漠然とスポーツ選手を支えたいと思うようになりました。高校生のときに自分も膝の手術を経験し、具体的にスポーツドクターを目指すようになりました。
入学当初は、スポーツドクターを目指していた私ですが、大学1年生のときにカンボジアでの医療ボランティアに参加したことで発展途上国の医療にも興味を持つようになりました。当時は私にできる医療行為はほとんどなく悔しい思いをしましたが、「いつか医師になって戻ってこよう」と思いました。
現在は、将来的に英語圏での留学を考え、模擬患者さんを相手に英語で診察する練習を行う「Advanced Medical English」を受講。ネイティブの先生からアメリカの医療体制などについて学んでいます。
医薬看の学部を越えた交流が大きな魅力
千葉大学は医療系の学部が一つのキャンパスに集まっているのが大きな特徴だと思います。医学部・薬学部・看護学部の学生と議論する授業もありますが、何よりも私はサークル活動やバイトで仲良くなる他学部の学生の存在が大きいと考えています。普段の会話から、薬学部生や看護学部生が授業・実習で何をしているのか聞くことはとても勉強になります。
課外活動では、医薬看女子バスケットボール部に所属し、昨年春から主将を務めています。コロナ禍で不定期の活動ですが、感染防止策を徹底して行っています。さらに、2020 年度亥鼻祭の委員長を務めました。コロナ禍の中でできる最大限の可能性に挑戦し、オンラインでの開催に踏み切り、学長表彰をいただきました。
身近な自然に興味を抱き、
植物と微生物の研究に取り組む
吉田 先利(よしだ・せんり)さん
園芸学部 4年
青森県立八戸高等学校 出身
植物の機能や生態に魅力を感じ園芸学科へ
子どもの頃、田んぼでカエルやメダカを捕まえたり、いろいろな生き物とふれあう機会が多く、生物学に興味を持つようになりました。高校に入り、生物学を選択するにあたって植物の機能や生態をより深く学び「植物ってかなり面白いんじゃないか」と思い至り、植物病理学について研究できる千葉大学園芸学部へ進学しました。
園芸学科では、蔬菜・花卉・果樹の栽培をはじめ、病学・昆虫・環境制御・土壌などといった栽培の環境要因についても幅広く学べます。実験や実習も充実していて、2年生の果樹実習ではジベレリンという成長促進ホルモンを使って種なしブドウを作るための処理を行ったのですが、高校時代に授業で学んでいた内容を現場で体験でき、とても印象に残りました。
植物病学研究室に所属し大学院での研究を目指す
昨年はコロナ禍によりオンライン中心の授業となりましたが、大学院入試に向けて過去問を解くなどの学習に取り組みました。
大学院を志望するのは、園芸学科が私の興味の方向性に合っていて深く学びたいと考えたから。中でも、現在所属している植物病学研究室での研究を続けたいと考えています。研究室では、植物の土壌伝染性の病気に関する研究や病害発生の条件に関わる研究などを行っており、私自身は Verticillium 属菌の宿主決定機構を遺伝学的解析によって解明する研究に取り組んでいます。卒業研究のテーマでもありますが、継続して大学院でも研究を続け、いずれ野菜を病害から守る技術につなげたいと考えています。そして将来は、現在の研究や農業に関わる分野で活躍したいと思います。
シャーレに培地を流し込んでいるところ。培地には抗生物質を入れていて、できるだけ研究対象にしている菌しか生えないようにしています。
千葉大学の課外活動
千葉大学には200を超える公認課外活動団体があります。活動の一部をのぞいてみましょう!
セパタクロー部
代表:園芸学部3年
花澤 康太さん
普段の練習はリフティングのような球蹴り、二人球蹴り、レシーブ、アタック練習、サーブ練習、最後に試合という流れで行っています。監督はいませんが、学生が仕切り、勝つことと楽しむことの両方を意識して、集中して練習に取り組んでいます。目標は全国大会で表彰され、実績を残すこと。2019年には、全日本学生セパタクローオープン選手権で3位に入賞しました。
水泳部
代表:理学部3年
齋藤 大河さん
8月まで大学のプールで練習、冬は陸上トレーニングを主に行っています。現在は、朝を中心とした、水上練習を行っています。練習中は泳ぎについてアドバイスしあったり、質問したりするなど、互いに切磋琢磨しています。2019年の東部地区国公立大学選手権では、男子団体3位、女子団体5位に入賞しました。男子は日本学生選手権(インカレ)の団体出場権獲得、女子は優勝を目指して頑張っています。
チアリーディングサークル LIPS
代表:工学部3年
佐野 ちひろさん
普段はチアリーディングの基礎となる技やスタンツなどを中心に練習しています。また、大学祭や新歓での公演、部活動の試合の応援や外部公演などの活動も積極的に行っています。今年度も例年のように活動することは難しいですが、今できることを考えて精いっぱい楽しもうと思います。メンバー全員で力を合わせて、チアの本分である「元気・勇気・笑顔」を皆さんに届けられるよう、頑張ります!
CMC(千葉大学マジックサークル)
代表:法政経学部4年
蓮見 直人さん
メンバーのほとんどが未経験者ですが、まったりマジックを楽しんでいます。トランプやフォーク曲げ、鳩を使ったマジックなど、いろいろな手品を練習しています。テーブルマジック・ステージマジックの学生コンテストでの受賞実績もあります。例年、地域の方などに向けてマジックショーを定期的に開催していたので、対面でのショーが困難であってもオンラインなどで披露の機会を作れるよう積極的に活動していきたいと考えています!
千葉大学ギタークラブ
代表:園芸学部3年
鈴木 遼さん
ギタークラブでは、クラシックギターを用いて合奏や独奏をしています。主な活動は定期演奏会や大学祭に向けた練習ですが、普段でも各々が自由に集まって好きな曲を好きなだけ練習しています。12月には定期演奏会があります!対面開催になるかオンライン開催になるかは未定ですが、ぜひ見に来てください!