千葉大生は、どんなキャンパスライフを送っているのでしょうか。
4人の千葉大生がコロナ禍での授業や課外活動について、等身大の声を聞かせてくれました。
自分の将来の夢を見つけることができました
林 真帆(はやし・まほ)さん
法政経学部 法政経学科 3年
千葉県立東葛飾高等学校 出身
コロナ禍でのキャンパスライフ オンライン留学に参加
私が進学先に求めたのは、自分の将来について考え、やりたいことを見つけられる国立大学であること。千葉大学法政経学部は2年次に法学、経済学、経営・会計系、政治学・政策学のいずれかのコースを選ぶことができるので希望にあっていると考えました。自宅からも近く、通学しやすいことも決め手になりました。
しかし、私のキャンパスライフはコロナ禍により、思い描いていたものとはだいぶ異なるスタートとなりました。授業はオンライン中心となり、希望していた留学もオンラインでの参加となりました。カナダのレジャイナ大学の講義に週2回オンラインで参加し、現地の学生と自分の好きなこと、困っていることなどを話しました。英語に苦手意識がありましたが、このプログラムを通して英語力が身に付き、オンラインでの対話にも慣れるきっかけとなりました。
経営学ゼミで仲間と資料づくりに取り組む
3年生になってからは対面授業が増え、ゼミの活動にも力をいれています。所属する経営学ゼミでは、経営学に関する本の輪読、企業の経営分析と戦略提案を行っています。班単位で行われる発表では、仲間と協力し合い時間をかけて資料づくりを行います。大変な作業ですが、その分完成したときの喜びは大きいです。
現在は就職活動中です。大学生になるまでは自分がやりたいことについて何も決まっていませんでしたが、大学での生活、アルバイトなどの経験を通して、誰かの人生に関われる仕事がしたいと思い、その中でビジョンを決め今は就職活動を行っています。誰かの人生に寄り添うことのできる存在になれるよう、日々成長できる社会人になりたいと思っています。
キャンパスライフ 一問一答
Q. アルバイトは?
A. 予備校、カフェ
Q. お気に入りの場所は?
A. 図書館(様々な用途で利用できるから)
Q. ランチは?
A. 西千葉駅前のごはん屋さんか、ライセンで買って食べています。
Snapshot!!
コロナ禍で友達との関係が希薄になる中、千葉大学サッカー同好会での活動が大切な思い出になりました。写真は同好会の同期メンバーで旅行したときのもの。
中国から物理学を学びに留学
研究員としての活躍を目指します
張 道揚(チョウ・ドウヨウ)さん
理学部 物理学科 3年
中国山西省 出身
宇宙物理学と西千葉の自然に惹かれ千葉大学へ
私は日本に来た3年目の春に千葉大学に入学しました。進学先を選ぶことで重視したのは、主に研究したい分野に該当する研究室の有無と、キャンパスの自然環境でした。そこで国立大学のうち外国人入試日程が一番早かった千葉大学を調べたところ、私が興味を持つ宇宙物理学に関する研究をしているハドロン宇宙国際研究センター(ICEHAP)が目に留まりました。さらに、実際に西千葉キャンパスを見学してみたところ、緑いっぱいの美しい風景に心が惹かれました。
入学後すぐコロナ禍が始まり半年近く大学に入れず、少しがっかりしましたが、今では入構制限も解除され、大学は賑やかになっています。
多角的な視点を持ち、情報を集める力をつける
物理学科の専門科目は、主に講義(知識を学ぶ)と演習(知識を応用する)に分けられ、講義では数学や物理の課題に取り組みます。私の場合、ほぼオンライン授業でしたが、同時双方向授業も少しありました。オンライン授業の良いところは柔軟にスケジュールを組めること、困ったことは、わからないときにすぐに質問できないことです。私は友人や先輩に聞いたりして疑問を解消しました。
大学の学習過程では、知識・情報を収集する能力が鍛えられました。一つのテーマの中で、目的・原理・手法・結論・応用といった様々な段階における理解が求められますが、膨大な情報の中からそのテーマを理解するための必要な情報を割り出し、短時間でそれを収集できる力が大事だと感じています。
今後は、物理学の勉強をさらに進め、大学院に進学して、研究員として活躍したいと考えています。
キャンパスライフ 一問一答
Q. 通学時間は?
A. 徒歩5分
Q. ランチは?
A. ライフセンターか食堂
Q. お気に入りの場所は?
A. 図書館3階の展望台(夕焼け観賞の絶好スポット)
Snapshot!!
普段から写真を撮るのが好きで、いつの間にかたくさんの思い出を撮っていました。写真は、真っ白に染まった西千葉キャンパス。雪深いふるさとを思い出しました。
看護師としてのキャリアを積み
将来は世界で活躍したい
YEO RYUNGOO(ヨ・リュング)さん
看護学部 看護学科 3年
Yeongdeok High Schoo(韓国)出身
韓国から千葉大学へ「看護」を学ぶため留学
大学入学まではずっと韓国に住んでおり、大きな都市に隣接していること、交通の便が良く、帰省しやすいことなどを条件に留学先を探していました。そんな中、グローバル人材の育成を掲げている千葉大学を知りました。私は小さい頃の経験から看護師を目指しており、千葉大学看護学部が国立唯一であり、看護師資格を持つ優れた指導者がいること、特に「男子学生大歓迎」ということだったので最終的に千葉大学を選択しました。
私自身は病院に入院したことがなく、看護師とはどのような仕事なのか、病院の中でどのような役割を持っているのかあいまいなイメージしかありませんでした。しかし、「看護学原論」や「IPE(専門職連携)」などの授業、薬学部・医学部・看護学部・医療工学との連携授業を通して患者中心の医療やチームビルディングなどを経験しつつ、自分の中での看護を成立することができました。
グループワークを通してチームを引っ張る存在に成長
看護学部は80人程度の学生が在籍しており、2年生からは亥鼻キャンパスで過ごす時間が多くなり、広い教室で同学年の学生が一緒に同じ授業を受けることが増えます。講義の中でグループワークやパワーポイントを活用した発表も活発に行われることから、同じ学年同士で協力する経験もできます。もともと自分から声をかけることが苦手な私でしたが、経験を重ねることでチームを引っ張る存在として成長できました。
今後はこのまま日本の大学病院に就職してキャリアを積みたいと考えています。その後は語学の勉強をして、さらに他の国に行って看護師として働くことが目標です。
キャンパスライフ 一問一答
Q. 所属サークルは?
A. 千葉大学医看軟式テニス部に所属
Q. お気に入りの場所は?
A. 看護学部棟のリフレッシュルーム(休憩やグループワークで活用)
Snapshot!!
看護学部男子3人で函館旅行に行きました。初めて日本の温泉に入り、入浴マナーや浴衣など多様な体験ができました。最近は3人で集まることが少ないので、いつかまた集合したいです。
能動的に行動する大切さを知り、
学びと友人を得られました
武藤 悠陽(むとう・ゆうひ)さん
園芸学部 園芸学科 3年
北海道札幌手稲高等学校 出身
サークル活動を通して他学部の友人と交流
私は北海道出身ですが、非常に寒がりなので暖かそうな関東に進学したいと考えていました。その上で、興味のある昆虫関係の大学を調べていく中で、千葉大学園芸学部を見つけ、応用昆虫研究室を目指しました。
千葉大学の魅力は総合大学であることです。10の学部があり、単科大学では出会えない全く別の学問を学ぶ人たちと交流できます。私自身もサークル活動を通して、他学部の友人ができ非常に刺激を受けモチベーションを得ています。先輩の中には、入学後にやりたいことを見つけて転部した方もいました。
また、教授の質の高さも魅力です。専門分野への理解が深いことはもちろん、人間的にも教育者としても非常に素晴らしい方が多いと感じています。学業や進路についてもとても親身になって相談にのってくださり、ときには一緒に雑談に興じることもあります。
応用昆虫学研究室に所属し、大学院への進学を目指す
園芸学科生物生産コースに所属し、主に農業について勉強しています。以前はオンライン授業中心でしたが、現在は半分くらいが対面授業です。高校までは受動的な学習姿勢で問題ありませんでしたが、大学では能動的に行動しないと新しい学びを得られないということを実感しました。特にオンライン授業では、興味がない分野だと義務的な視聴になってしまいがちで身に付きません。そこで、その分野を専攻している友人に、どこに魅力があるのかを聞くなどして興味を持つようにしました。
2022年夏からは応用昆虫学研究室に所属し、研究に取り組んでいます。この研究室で自分なりのテーマを見つけ、大学院に進学することが近い将来の目標です。
キャンパスライフ 一問一答
Q. ランチは?
A. 友人と学食
Q. アルバイトは?
A. 塾講師
Q. 自習はどこでする?
A. 研究室
Snapshot!!
松戸キャンパスでは春になると桜が咲きます。北海道では4月に桜は咲かないので入学して初めて見たときは非常に感動しました。