千葉大学大学院理学研究院数学・情報数理学部門の萩原学教授と学生有志によって結成されたクラフトビール開発プロジェクト「CURAFT(クラフト)」シリーズ第2弾「こがねの香り」が、「インターナショナル・ビアカップ(IBC)2025」において、コーヒービール(ケグ部門)で金メダルを獲得しました。さらにFruits & Spicesカテゴリーにおいて、金賞受賞ビールの中から各カテゴリーの最も優秀なビールに与えられる、カテゴリーチャンピオンに選ばれました。表彰式には融合理工学府博士前期課程1年の山口万景さんが出席しました。
インターナショナル・ビアカップは日本地ビール協会が主催する国際的なビール審査会で、今年は世界24か国から1,562点のビールが出品されました。大学として、同審査会で賞を獲得したのは、千葉大学が初めてです。
▼表彰式の様子
■「こがねの香り」について
「こがねの香り」はCURAFTがレシピをデザインし、軽井沢ブルワリーにて商品化された、限定生産のコーヒービールです。軽井沢ブルワリー工場長の岡慎一郎氏は千葉大学の卒業生です。
コンセプトは、数学者のビール。「数学の相棒」であるコーヒーのコクと華やかな香り、ドイツの伝統的なケルンスタイルのビールの爽やかさの両立を目指しました。千葉大学リサーチブルワリー(西千葉キャンパス)での試験醸造を経て、コーヒーの味と香りを出しつつも、えぐみを抑え、色はビールの麦わら色という、レシピを生み出しました。
仕込み、パッケージングをCURAFTの学生メンバーが軽井沢ブルワリーの工場で実施。ラベルは教育学部4年の津川未妃さんがデザインしました。

■萩原教授のコメント
この度は栄えある賞を賜り、誠に光栄に感じています。日頃より温かくご支援くださる皆様と、共に歩んできたCURAFTメンバーに、心より感謝申し上げます。
私達のIBCへの出展は今回で2度目です。1度目は2023年のこと。習志野市のブルワリー むぎのいえとのコラボによる「風の通り道」は、銀メダルを緑茶ビール(ケグ部門)で獲得しました。そして今回、「こがねの香り」は、金メダルに重ねてカテゴリーチャンピオンに選ばれました。
CURAFTは学術的な探究心だけでなく、品質の高さも大切にしてきました。これからも世界レベルのクラフトビールを創出し続けます。

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