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学生の手で中高生に届ける“自由な学びと多様性” ——国際教養学部オープンカレッジ2025——

※記事に記載された所属、職名、学年、企業情報などは取材時のものです

 千葉大学国際教養学部では、8月5日と6日に「国際教養学部オープンカレッジ2025」を西千葉キャンパスで開催しました。国際教養学部のオープンカレッジは、2023年から学生が企画・運営する形で実施しており(昨年度までは「オープンキャンパス」という名称で開催)、毎回約300名の定員が満席となるほど注目を集めています。今回は、中心的な役割を果たした国際教養学部3年の品田晃季さんに、オープンカレッジを終えた今の思いや中高生へのメッセージを伺いました。

——「国際教養学部オープンカレッジ2025」の概要を教えてください。

品田さん(以下、敬称略):学生が主体となって企画・運営を行い、私たちが所属する国際教養学部の特色と魅力を紹介するイベントです。今年度から2日間開催とし、初日は昨年度までと同様に「学生による学部紹介」として、当学部への進学を考えている高校生の皆さんに向けて、「学び」「生活」「留学」の3つのテーマについて紹介しました。2日目は新しい取り組みとして「国際教養Summer Festival ~Zの知らない世界special~」を開催しました。「Zの知らない世界」は、昨年度から不定期に開催している学部内の交流イベントで、国際教養学部の学生(学籍番号がZで始まる、Z世代の大学生)が相互に先生・生徒になって、「キャンプ」「ペルーの民族衣装と舞踊」など、自分の経験や趣味などをお互いに紹介し合うという企画です。今回、国際教養学部の自由な雰囲気と多様性を高校生や学外の方にも感じてもらおうと、学生と教員が、その拡大版を、オープンカレッジに合わせて初めて開催しました。

——初日は学部紹介を行ったとのことですが、品田さんは国際教養学部のどんなところを魅力だと考えていますか?

品田:国際教養学部は、英語で「College of Liberal Arts and Sciences」。Liberal Arts、つまり“幅広い知識と柔軟な思考力を養う自由な学び”が学部の特色であり、一番の魅力だと考えています。国際教養学部が選択できる授業はとても幅広く、国際関係の他にも薬学や文学、数学、社会学、経済学など、多様な学問領域から学び、知識を深めることができます。また3年次には、自ら学びの内容をデザインする「セルフデザインギャップターム※」が設けられています。留学やインターンなど、学外での学びを深められる期間があらかじめ組み込まれているところも、当学部の特色です。

※セルフデザインギャップタームについては、こちら▼
http://las.chiba-u.jp/II-BEAT/about/self-design-gap.html

——学部の魅力を伝えるために、イベントの準備段階で工夫したことは何ですか?

品田:企画・運営を通して、学生同士の交流を深めることを意識しました。そうすることで、「等身大の千葉大生」や「自由な雰囲気」を伝えられると思ったからです。これまでは2年生以上が履修できるプログラムとして開講されていましたが、今年度から1年生も参加できるようになりました。高校との違いを一番実感しているであろう1年生には、初日のプレゼンテーションで「大学生の生活」を紹介してもらいました。

——オープンカレッジには、どんな反響が寄せられましたか?

品田:高校生や保護者の皆さんから、「自由な学部なのだと感じた」「大学生活が楽しそうに思えた」などの感想をいただきました。運営メンバーを含めた現役生からは、「来年もオープンカレッジを開催したい」との声もありました。また学部長からは、「信頼して任せてよかった」と嬉しいお言葉をいただきました。

——今回の経験は、品田さんにとってどんなものでしたか?

品田:これほど大掛かりなイベントの企画は初めてでした。統括役として役割分担を考えたり、周りに支えられていることを実感したりと貴重な経験ができました。また、普段の学生生活とは違ったかたちで先生方と関われる機会でもありました。先生方は私たち学生の意見を非常に前向きに捉えてくださり、今後につながる関係を築くことができたと思っています。

品田さんの発表

——最後に、千葉大学への進学を考えている中高生の皆さんにメッセージをお願いします。

品田:私もそうでしたが、高校時代に将来やりたいことを決めるのは、すごく難しいです。幅広い分野の学問を学びたい人、視野を広げたい人だけでなく、大学生のうちに自分のやりたいことを明確にしたい人にも、国際教養学部で得られるものがあると思います。


品田さんと一緒に運営を行ったメンバーの中村明登さん(国際教養学部2年)と、オープンカレッジを担当した縣拓充准教授にもコメントをいただきました。

中村さん:本イベントは、中高生の視点に立ち「等身大の国際教養学部」を伝えることを目指しました。イベントを通じて、幅広い学問をイシューベースで自由に学ぶ環境への期待の大きさを実感しました。開催にあたり、多くの教職員、学生の皆様のご協力に大変感謝しています。
 今年度得た知見を来年以降へ継承し、多くの受験生にとって入学の決め手となることを願っています。そして、皆さんが実際に入学され、国際教養学部棟でお会いできる日を心から楽しみにしています。

中村さん

縣先生:私が担当する学生企画による国際教養学部オープンカレッジも、3回目を迎えました。国際教養学部には、コミュニケーションに前向きな学生が多く在籍していることに加え、グループでのアイデアの検討、ディスカッションやプレゼンテーションといった活動を含む授業がいくつもあります。そのためこのオープンカレッジは、そんな学生たちの学びの成果を実践というかたちでアウトプットするとてもよい場になっています。他方で参加する高校生にとっても、大学の中で経験している学びを自分の言葉で説明し、フランクに質問対応をする学生たちの姿そのものが、この学部の大きな魅力として映っているようです。
 また今年度は、新たに「国際教養Summer Fes~Zの知らない世界special~」という企画を同時開催しました。まだ改善の余地はありますが、国際教養学部で経験できる学びや、在籍する学生や教員の「多様性」を体験してもらうための良いフォーマットとして、今後の可能性を感じることができました。

縣先生

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・千葉大学国際教養学部HP
https://www.las.chiba-u.jp

※記事に記載された所属、職名、学年、企業情報などは取材時のものです

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